犬にとってシャンプーとはどんなものか、まとめてみました。
犬の皮膚は人と違い、全身が毛で被われているため、塗り薬を使う場合、その有効性はある程度限られてしまいます。薬用シャンプーは皮膚の汚れを除去して清潔にするとともに、さまざまな薬を皮膚に運ぶことができます。広い範囲に病変がある場合、シャンプーは外用薬として非常に有効になります。
シャンプーの種類にはどんなものがあるか
獣医師が処方する薬用シャンプーには、その薬効成分によってさまざまな種類があります。皮膚の性質(たとえば、ブツブツ肌、カサカサ肌、ベトベト肌など)や皮膚病の種類によってシャンプー剤を選ばなければいけません。全く違う性質を持つシャンプーを使うとかえって症状の悪化を招いてしまいます。
ヒトとイヌの皮膚はこんなに違う!
皮膚(表皮)の厚さ; イヌの皮膚はヒトの1/3~1/4しかない。
平均pH; ヒトはpH5.5で酸性、イヌはpH 7.5 でほぼ中性
厚くて強いヒトの皮膚に対して、イヌは薄くて弱く、繊細です。洗うときは自分の頭や体を洗う強さを目安にして、よりやさしく洗います。またヒト用のシャンプーでイヌを洗うと皮膚のトラブルになることがありますのでご注意下さい。
実際のシャンプーのしかた
- 1. シャンプーの前に必ず、ブラッシングする。
- 2. ぬるま湯(人肌よりやや低め)で前洗いする。
- 3. シャンプーは手にとって泡立ててから皮毛につける。薬用シャンプーはあわ立ちにくいので大量に使いすぎないように注意する。
- 4. 症状の重いところから洗い始める。
- 5. 洗うのではなく、指の腹でマッサージして薬をしみこませるつもりで洗う。
- 6. 2度洗いが原則。2度目はシャンプーして5~10おいてからすすぐ。
- 7. すすぎ残しは絶対にだめ。特に指と指の間や粘膜に近い部分はしっかりすすぐ。
シャンプーするときは年齢や体調を考慮することが必要です。
詳しくは病院スタッフまで
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